自然の神秘・アイラモルト

Posted by sayaca on 01 January, 2017
Category お酒うんちく記


中毒性のある味わいですから、ほどほどに・・・

~シングルモルト蒸留所紀行No.6 「ボウモア蒸留所inアイラ島」~


アイラのモルトウイスキーを初めてお飲みになるお客様からは必ずと言っていいほど、
「消毒液のニオイがする」という類の感想を言われ、ニンマリしてしまうのは私だけでしょうか。

アイラ島のウイスキーは殆どが、ウイスキーを作る工程で、麦芽を乾燥させる際、ピート(泥炭)を焚きつけて薫香をつけ、スモーキーなフレーバーを生み出しています。


このピートの中にこのアイラ島のシングルモルトの神秘があります。(※1)
スコットランド西南、人口約3500人ほどのアイラ島。


この島のウイスキーにはまってしまうと、「この癖がないと物足りないんだ!」というお客さまを我々バーテンダーはよくお見かけしていますよね。(ピート中毒とも言う。)


今日ご紹介する「ボウモア蒸留所」は、アイラ島のモルトの中でも一番中間的なキャラクターであり、ベストバランスな味わいは、当店でもアイラ・モルトといえば、まずはこのボウモアからオススメしております。

ボウモアの創業はアイラ島では最古の1779年。、現存するスコットランドの蒸留所の中でも、1775年創業のグレンタレットに次いで2番目に古い蒸留所です。

また、ボウモアは現在でも伝統的な製法を受け継ぎ、今日でもフロアモルティングを行っている数少ない蒸留所の一つです。また特筆すべきは、フロアモルティングで製麦した自家製麦芽の使用率が、他のどの蒸留所よりも高い点でしょう。(※2)

また、ボウモア蒸留所の樽の熟成庫は一部が海面より下に位置しているため、その風味にはかすかに潮風や海草の香りを感じます。



以下、補足ですのでご興味のある方はお読みくださいネ。

(※1)・・・ピート=泥炭は低温地帯の沼地で植物が枯れた後、十分分解されずに堆積して形成されるもの。スコットランドに多い。
アイラ島の泥炭は海藻が中心で、そこに含まれるヨード分が残って消毒薬のようなヨード香を発しているそうです。

(※2)・・・フロア・モルティングとはウイスキーの原料の大麦を発芽させ、麦芽にするときに使用される製法の一つです。
コンクリート製の床に浸麦した大麦を薄く広げて発芽させる方法で、発芽を均等に行うために温度管理が必要で、酸素供給をするために職人が4時間間隔くらいで木製のスコップを使って大麦を均等に混ぜ合わせます
。この伝統的な方法は以前はどこの蒸留所でも行われていましたが、今はスコットランド中でも6つの蒸留所で行われているだけとか。
現在では、ほとんどの蒸留所は製麦業者から直接麦芽を買っています。このほうが製造コストが安く済むからです。しかし、この伝統の方法を守り続けていく蒸留所はこれからもあり続けるでしょう。


 

 

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