〜色々なカクテルの小話を綴るシリーズです〜
「オー・シャンゼリゼ」という誰もが耳にしたことのある曲があります。
フランスの曲かと思いきや、、ご存知でしたか?原曲は”ウォータールー・ロード”というイギリスのサイケデリックバンドの楽曲なんですって。
フランス語の歌詞を付けて、1969年にフランス在住のアメリカ人人気歌手のジョー・ダッサンがアレンジし自らのアルバムに加えて発表するとヨーロッパ中でチャート入りしたとか。
日本では1971年にダニエル・ビダルのレコードでヒットし、以降多くのアーティストがカバーをしたり、学校での音楽でも習ったり、ということで、私はずっとフレンチポップスの類かと思っていました。
ちなみに原曲のウォータールーがシャンゼリゼとなった背景には、ウォータールーはフランスがイギリスに敗れた戦場と同名であり、フランスではそのままでは発売できないとされた為だそうですよ。
さて、地名がネーミングのスタンダードカクテルは色々とありますが、
「シャンゼリゼ」。その言葉の響きはフランスらしいオシャレな雰囲気ですが、表記すると、Champs=フィールド Elysee=エリュシオン(ギリシャ神話)で、直訳すると「極楽浄土」だそう。
カクテルのレシピはコニャック・シャルトリューズ・レモン・アンゴスチュラビターズを使用し、サイドカーに近い優雅な味わいではありますが、このカクテルを飲んで極楽浄土に行った気分だとか、、そんな事は思わないですよねぇ・・・・・。極楽浄土。
けれど昔雑誌や映画でみた、あの憧れのパリの美しいシャンゼリゼ通りを思い浮かべながら飲んでみるのはよいかもしれません。