様々なカクテルの小話を綴るシリーズです。
カルヴァドス・・・あまり広く知られていないお酒の一つですが、これはフランスのノルマンディー地区で生産されるりんごを原料としたフルーツブランデーです。一般的にフランスで作られるブランデーというと、ぶどうから作られるコニャック、アルマニャック、そしてりんごのカルヴァドスの3つに分けられます。
今日のお題はそのカルヴァドスをベースとしたカクテル「アップル・カー」。
ブランデー(コニャック)がベースの”サイド・カーは有名なスタンダードカクテルの一つですが、その派生がアップル・カー。なんだかとってつけたようなネーミングではありますが・・サイドカーに負けじとフルーティでコクがあって美味しいカクテルです。
どちらかというと、カルヴァドスのカクテルでは「ジャック・ローズ」の方が有名ですがこちらは酸味と甘みのバランスが難しいカクテル。
特にザクロの季節にはフレッシュのザクロを使って作るのも乙なものです。
今日のお写真では、ポム・ド・イヴというりんご丸ごと入りのカルヴァドスを使ったアップルカーを載せていますが、GIN-JOINTSでは普段は”ブラー・グランソラージュ”という銘柄を使用しています。ご指定があれば(少々贅沢ですが)りんご丸ごとでもお作りいたしますゆえ・・・。