千葉市におる女性バーテンダーのBARblog

スカーレット・
アペリティーボ

コチニール貝殻むし

今では心の底から美味しく飲めるようになった、カンパリやフェルネットブランカなどの苦いお酒。。これらはアマーロと言ってイタリア語でそのまま 「苦い」を示す言葉で、いわゆる【苦味】を帯びたリキュールの総称で、無味無臭の中性アルコールスピリッツに、様々な香味成分を含む草根木皮を浸漬又は蒸留し糖分を含ませたリキュールで、日本でいうところの養命酒的な存在の嗜好品であります。

イタリアでは古くから、食欲を促したり消化を助ける飲み物として、愛飲されてきたそう。

実は発売した当時から気になっていて、この度遂に入荷してみた【スカーレット・アペリティーボ】は、神奈川県相模原市で作られるかなり本格的なアマーロです。オレンジピール、ジャスミン、ニガヨモギ、マジョラム、ホップなどを中心に25種類のボタニカルで構成されています。鼻を近づけると強めの苦い香りが直ぐにきて、でも口に含むと程よい甘みと複雑なハーブ、後からじわじわと追いかけてくるビターなテイストは癖になる1本。
ソーダで割ったり、グレープフルーツジュースで割ってもよいし、アペリティーボと名の通り「食前酒」でもあるので、ロックやそのままでもおすすめです。

ちなみに、“スカーレット”の由来は、日本の緋色(ひいろ)のことでコチニール貝殻虫から抽出された動物性の色の名称だそうで、、、、虫や花などに疎過ぎる私は知らなかったコチニールかいがらむし、を知っていた若ちゃん、、「すごーっ!」となりました(笑)

2024/3/1