千葉市のとある女性バーテンダーのBARBLOG

フォアローゼス・
シングルバレル

4輪のバラのラベル、王道のバーボンウイスキー”フォアローゼス”。

ウイスキーの色や香り、味わいに影響を与えるものって、一番は樽でしょうか。「色が濃い方が美味しいんですか?」「色が薄いからあまり熟成してないの?」「この香りは何からくるの?」など、ウイスキーについて殆どの疑問には「それは樽の影響なんです」とお話しする事が多いなあと思います。
特にスコッチウイスキーやジャパニーズウイスキーのシングルモルトについては、原材料は大麦のみ、ポットスチル(単式蒸留機)で蒸留する事、熟成に使える樽の自由度が高い=有名なものでも、バーボン樽、シェリー樽、ポートワイン樽、赤ワイン、ミズナラなど、使う樽材にルールはありません。

対してバーボンウイスキーですが、大雑把に言うと原料はトウモロコシを51%以上使用し、連続式蒸留機で蒸留し、内側を焦がしたホワイトオークの新樽で熟成するというアメリカでの法律上の定義があります。そのためスコッチのシングルモルトなどと比べると、多くの銘柄で香味の共通点があります。
この事から、ウイスキーの味わい等には熟成に使用する樽の影響が大きく関わっていると言う事が出来ます。

「フォアローゼス」は古くから親しまれているバーボンウイスキーであり私たち日本人にも馴染みある銘柄の一つですが、「フォアローゼス・シングバレル」は厳選された一つの樽のみから(他の樽とブレンドしない)ボトリングされる限定品。そのひと樽からは200本程度しか瓶詰めされない一期一会のウイスキーなんですね。
ややスパイシーでドライな特徴にフルーティさ、バーボン特有の焦げた香りなどが複雑に調和するとっておきの1杯です。
バーボンなので、ロックがおすすめですよ^^


2024/5/24