千葉市にある女性バーテンダーのBARblog

カクテル小話No.31

frozen margarita

様々なカクテルの小話を綴るシリーズです〜〜〜〜

6月に入り、湿気との戦いが始まりました。あの冷たい、フローズンカクテルの季節到来です。
そもそもフローズンカクテルっていつ頃から作られるようになったのでしょうか?
始まりはやっぱりあのカクテル「フローズン・ダイキリ」のようです。

作家・アーネスト・ヘミングウェイが愛飲した事で有名ないくつかのカクテルの中に「フローズンダイキリ」があります。1932年に初めてヘミングウェイはハバナにあるレストランバー「ラ・フロリディータ」を訪れ、そこでフローズン・ダイキリを飲み虜になってしまいました。このカクテルの発端は1910年頃、ソーサー型シャンパングラスにクラッシュド・アイスを詰め、その上からシェークした「ダイキリ」を注いだものをフローズン・ダイキリと呼んでいたとか。1930年代にはアメリカでブレンダー(ミキサー)が開発され、クラッシュド・アイスともども材料をブレンダーにかけ、シャーベット状に仕上げて、「フローズンカクテル」は現在も愛されつづけているスタイルとなりました。

その後1971年。テキサス州ダラスのマリアーノ・マルティネスが若くして創業したレストラン『マリアーノズ・メキシカン・キュイジーヌ』によって、父親からレシピを教わった自慢の「フローズン・マルガリータ」が一躍人気として確固たる地位を気付くことになったそうです。
当時このレストランでは一晩になんと200杯以上ものオーダーがありマリアーノは正確に美味しいフローズン・マルガリータを作るべく、世界初のフローズン・マルガリータ・マシーンを誕生させました。
メキシコ風アメリカ料理、テキサス州オリジナルともいえるテクス・メクス(テックス・メクスとも)の最前線ともいえるこのレストランのオーナー・マリアーノによって「フローズン・マルガリータ」が広く知れ渡ることになり、テキーラの需要も高まり、さらにはアメリカでのテクス・メクス・ブームを盛況へと導くことになったのです。

さて・・・・当店では「メロンのフローズン・マルガリータ」をおすすめしています。。
もちろんリキュールだけでもおいしく作れるカクテルですが、メロンは今が旬。
フレッシュフルーツを使うことでリキュールより少しさっぱりとした印象になります。

清涼感あるフローズンカクテルで涼を楽しんでみてくださいね。

2025/6/7