色々なカクテルの小話を綴るシリーズです。
先日、イギリスでチャールズ国王の戴冠式の様子がTVでも放映され、豪華絢爛でもあるしとても厳かな雰囲気もあるしで、改めて英国王室の歴史を感じたりしました。チャールズ国王といえば皇太子時代からシングルモルトウイスキー”ラフロイグ”の愛飲家としても知られ、1994年には蒸留所を王室御用達にするほど。今回の戴冠式を記念した超豪華なラフロイグなども発売されています。
そんな国王の母、故エリザベス女王もまた結構なお酒好きで知られています。
元ロイヤル・シェフの話によれば、カクテル、ワイン、シャンパンなどを毎日、ルーティンを決めて飲まれていたとか。
特に女王が好んでいたのが、ランチの前に飲んでいたという、ドライジンとデュボネのカクテルで、デュボネとはフランスで作られる混成酒の一種(ベルモットなどと同様)で赤ワインにキナの皮を漬け込み樽で熟成させて作られるアペリティフ。
「デュボネ・カクテル」は、ジンとデュボネをステアして作る、いわばマティーニのようなものですが、女王はこちらを氷を入れたグラスに注ぎレモンスライスを入れるのがお好みだったそうです。加えてお気に入りのジンは”ゴードン”。・・・材料は揃っています。このクイーンスタイル、今夜早速つくってみようかな。