様々なカクテルの小話を綴るシリーズです。
カクテルのネーミングとしては地味なのに、カクテル言葉はロマンティックだった!・・・その名も「ネバダ」。
カジノの街、ラスベガスのあるネバダ州の砂漠地帯で渇きを癒すという由来から作られたこちら。
ホワイトラムをベースに、グレープフルーツ・ライム・シュガー、アンゴスチュラビターズを1ダッシュ入れてシェイクします。
色味も例えばホワイトレディとかダイキリのような白色系。
ガーニッシュも特にありません。
見た目はシンプル、ひとくち口に含むとラムの甘い香りと柑橘の爽やかさや酸味が見事に融合していて、スーッと飲めちゃう不思議なカクテル。ビターズがグレープフルーツなどのビター感を上手くまとめています。
同じラムベースでも、ダイキリはお酒が強いな、コアントローの甘みがもうちょっと無ければのXYZ、この二つの間をとったのが「ネバダ」、私はそう思っています。
そしてカクテル言葉。カクテル言葉って何ですかとお思いでしょうか。いわゆる花言葉のようなもので、恋愛や友情や駆け引きなど、お酒の背景にある様々な物語を言葉にしたものなのですが。
「ネバダ」には、『誓い』という言葉がついているそう。思い浮かぶのはプロポーズ?だとしたら、カクテルのネーミングは地味だけど芯がありしっかり纏まりのある味わいのネバダには妙な説得力がありませんか??