千葉市にある女性バーテンダーのBARblog

カクテル小話No.9

当店の店名、GIN-JOINTS。GIN・・・なのでジンに特化したバーだと思われることがありますが、恐らく30本くらいの取り扱いなのでスピリッツの中ではジンの品揃えが一番多いという程度なんです。

さて、GIN-JOINTSというのは、古い言葉で一言で言うと「酒場」の意味ですが、第二次世界大戦中を背景とした映画”カサブランカ”の作中に、「Of all the gin joints in all the towns in all the world, she walks into mine.」というせりふがあります。
世界中に星の数ほど店はあるのに、彼女は俺の店にやってきたという和訳ですが(舞台はモロッコ。パリで出会い別れた元恋人が夫を伴って自分の店にやってきた事に対し、「なんでだ・・」と引きずっている状況(汗)です)、この酒場ではマティーニやシャンパンのマム、ワイン、様々なお酒を様々な人種の亡命を試みようとしている貴族やら軍人やらが密談したり、国家を歌いながら騒いだり・・というちょっとカオスなお店。これは一例ですが、GIN-JOINTSというのはJOINTが大麻のスラングでもあるこから、どちらかと言えば大衆的でありちょっといかがわしかったりという部分もある酒場のことを指しています。

さて、長く話が逸れました・・・
ジンと言えば。もっとも有名なカクテルが「ジン・トニック」かと思います。
バーで、1杯目にジン・トニックを飲まれる方は比較的多いです。
使用するジンの銘柄、ライムジュースの入れ方、トニックウォーターのメーカーなど、お店によって異なり、仕上がる味も変わります。カクテルの中でもバーのジン・トニックには特にバーテンダーの拘りがあるお酒です。

ぜひ、初めて訪ねるバーで、ジン・トニックをお飲みになってみて頂ければ、と思います。

2023/6/22