千葉市にある女性バーテンダーのBARblog

カクテル話No.11

カイピリーニャ

夏のカクテルといえば、ミントの効いたモヒートは人気ですね。
モヒートにはラム酒を使いますが、ラム酒の原料はサトウキビ。このサトウキビから作るブラジルの国民酒を”カシャーサ”と言い、その代表的なカクテル「カイピリーニャ」と繋がります。

カイピリーニャとモヒートのおおまかな違いは、モヒートにはミントの葉を使い、清涼感があって炭酸も注ぐのでアルコール度数は10%ほどになりますが、カイピリーニャはモヒートよりも甘く、度数も20%くらいとなります。
そして同じサトウキビを原料としていますが、カシャーサの個性的な風味と味わいはバカルディなどの一般的なラムとはだいぶ異なります。どちらかと言うと、カリブ海のマルティニーク島などで作られるアグリコールラムという製法のラムと近い個性のある味わいです。例えば泡盛や芋焼酎のような香りの強い部類ですね。

ところでカシャーサのことをピンガと言ったりしますが、リオを中心としたブラジル全土では前者、サン・パウロでのみ後者の呼び方なんだそう。

いずれにしても、カイピリーニャはこの暑い季節にはぴったりのカクテル。
ちょっと癖になるかもしれません。


2023/7/12